飛 島 

飛島・椿
飛島・椿

≪潮待ちと椿の島≫

 

 笠岡市笠岡港から南に約30kmのところにある島で、一般的に大飛島・小飛島をあわせて飛島(ひしま)と呼ばれています。島内には沢山の自生の椿が見られ、毎年3月下旬ころには椿祭りを開催し、多くの観光客を迎えています。

 また、その島内の椿の実を絞った「つばき油」や、今では国産はとても珍しい「ぶんず(緑豆)」の栽培や、島内自生の甘夏の加工など、特産品の開発も、島民が力を合わせて取り組んでいます。


 瀬戸内海の中央に位置する笠岡諸島は、古くから瀬戸内海の交通の要衝といわれ、中でも大飛島付近は瀬戸内海の東西の潮が離合する場所で、往来する船がこの地で潮待ちをしていたと考えられています。

 そのためか、この島では、奈良時代から平安時代にかけての祭祀遺跡が発見され、おびただしい数の奉献品が出土しました。交通の要衝であった笠岡諸島の中でも、飛島が特に重要な地であったことが伺えます。

 

 島の見どころですが、急峻な島の地形によって展望は開けており、瀬戸内顆を見渡せるポイントが多く存在します。特に島の外周をぐるりと回る、通称『はちまき道路』の途中にある『恋人岬』からの、180°に渡っての瀬戸内海の眺めは圧巻です。また、小飛島には『嶋神社』があり、飛島島民の安全を願って神様が祭られています。

 かつては、大飛島の南東にある大浦港の近くから、東に砂洲が鳥のくちばしのように小飛島に向かって延び、大飛島と小飛島を結ぶ海中の架け橋ともいわれていましたが、潮流の変化の影響などから、現在では殆ど見ることができなくなっています。


 そして飛島は近年では、バレーボールプロチームの『岡山シーガルズ』の監督を長年務める河本監督の出身地としても知られています。


下の地図で、大飛島・小飛島への航路をご案内しています。出発地の港(番号)を選んでください。
地図、左上のアイコン [ⅲ]をクリックすると、メニュー内に 大飛島・小飛島を発着する連絡航路 チェック✓を入れると 行き・帰り区間の時刻を確認することができます。ご活用ください。